今回はビルディバイドの第7弾の新テリトリー、超古代遺物 ヴァレリア・キティラに関して書いていきます。
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はじめに
今回は第7弾に収録される新テリトリーの超古代遺物 ヴァレリア・キティラについて書いていきます。
観点としてはテリトリーの効果などを書いていきます。
※画像は2022/09/10、2022/09/11のプレファイナル、ファイナルの時に展示されていたパネルを撮影したものを使用しています。
1.テリトリーの種類
テリトリーの種類は普通のテリトリーで、開放したらそのまま影響を与え続けます。
称号は殲滅姫で、色は黒青、解放コストは5となります。
2.テリトリー効果
テリトリー効果は1つだけで、永続効果で自分がテキストに『以下を1つ行う。』を持つコマンドをプレイする際、1つ選んで行う代わりに2つ選んで効果処理を行う効果です。
『以下を1つ行う。』のテキストがある選択式の効果を持つコマンドがシンプルに強くなる効果です。効果の処理順は上に記載されている効果から順に解決していきます。主にレガシー効果を持つコマンドがこのテキストを持っていますが、既存のカードでもこのテキストを持っているカードはいくつも存在します。ただし、条件に記載があるカードがあり、その場合は条件を満たさないと効果を適用できません。また、効果によっては効果が適用できないカードも存在します。黒と青のカードだけでなく白や赤のコマンドも効果が適用されますが、3色以上にすると色事故が起こりやすくなるため注意が必要です。
以下、第6弾(HFタイアップまで)のカードのうち、公式のカードライブラリーに存在する『以下を1つ行う。』のテキストが存在するコマンドカードを記載します*1。カッコがあるものに関しては両方使うための条件だったり注釈を記載してます。
黒の効果適用対象のコマンド
- 泥沼の死闘(片方の効果はテリトリー解放前のみ有効なので実質適用外)
- 傍観するもの(片方の効果は自分のライフがレッドゾーンの場合のみ有効)
- 凄惨な重罰(相手ユニットが2枚以上存在する場合のみ有効)
- 崩れ去る権威(片方の効果はデコイのみ対象にできる)
- バーニング・トーメント(片方の効果は墓地にカードが10枚以上の場合のみ有効)
- 暴かれし奈落(片方の効果は相手がテリトリーを解放後のみ有効)
- 非道の末路(片方の効果は自分の黒のユニットと相手ユニットとバトル中のみ有効)
黒は上記7種類(実質6種類)がテリトリー適用対象のカードとなっています。どのカードも相手ユニットを対象にとる効果があります。
どのカードも片方の効果に条件がありますが、凄惨な重罰が比較的条件が緩くショットアイコンを持ちクイックタイミングでも使用でき複数ユニットを巻き込める可能性があるのでお勧めかと思います。他にもバーニング・トーメントは墓地が10枚あれば下の効果が有効になるので比較的使いやすいかと思います。
逆に非道の末路はクイックではありますがタイミングを選ぶので使いづらく、泥沼の死闘に関しては片方の効果がテリトリー解放前限定なので使いづらいです。
青の効果適用対象のコマンド
- 武装供給(片方は総コスト5以下のユニットのみ対象にできる)
- 緊急解除(両方ともショットアイコンを持つカードのみ有効、ショットトリガーで使用した場合はテリトリー効果がなくても両方適用可能)
- マルチパーパスランチャー(効果が3種類あり)
- 爆裂の地雷原(選ぶための各条件が墓地にある同名カードの枚数なので、この効果では複数選択できない)
- ブレインジャック(片方はデコイのみ対象にできる)
- 投影魔術(テリトリーが運命の称号を持つ場合のみ効果を使用できる)
青は上記6種類(実質4種類)がテリトリー効果適応対象のカードとなります。どのカードもやや癖が強いカードとなっています。
このカードの中で一番恩恵を受けるカードはマルチパーパスランチャーで、効果が3つありますが、どれか2つしか使用することができません。条件がなくそれぞれスカウト1、ユニット1枚に2000ダメージ、対象はデコイを無視してアタックすることができる効果となっています。ショットトリガーで使用した場合や相手ターン中ではスカウトとダメージ効果を主に使うことになりそうです。ただし、一つ一つの効果は弱いため、デコイを無視する効果を活用しない場合は他のカードを採用した方がいいです。
他には武装供給が比較的使いやすいかと思います。
逆に爆裂の地雷原は墓地の同名カードの枚数を参照するカードなのでどれか一つしか効果を選ぶことができず、投影魔術に関してはテリトリーの称号が運命でないと効果を使うことができなため、このテリトリーで使うことはできません。
白の効果適用対象のコマンド
- 天助の来光(片方は相手のターンのみ有効)
- 理力の剣(相手の総コスト5以下のユニットのみ対象にできる)
- エンジェリック・オーダー(片方はレスト状態のユニットのみ対象にできる、片方は追加コストとして断罪カウンター2個必要)
- 看過しえぬ歪み(片方はジャッジメント持ちのみ対象にできる、もう片方は発動ターン中に自分のライフが減った場合のみ有効)
- 確固たる意思(片方は総コスト6以上のユニットのみ対象にできる)
- パワー・ディセクション(片方は相手の墓地のカードのみ対象にでき、もう片方はプレイ中のコマンドのみ対象にできる)
- 魂の価値(片方はいずれかの墓地にカードが存在する場合のみ有効)
- 壱ノ型 霹靂一閃(片方は鬼殺隊属性を持つユニットのみ対象にできる)
- 美しき殺戮者(片方は鬼滅の刃属性のユニットのみ対象にでき、もう片方は総コスト5以下のユニットのみ対象にできる)
- 無邪気な殺意(片方はマスター属性かサーヴァント属性のみ対象にできる)
白は上記10種類がテリトリー効果適応対象のカードとなります。テリトリー色の範囲外ではありますが、種類が多く、自分ユニットのパワーを上げることができる効果が多いのでユニットを守るのに適しています。
このカードの中では天助の来光、理力の剣、魂の価値あたりがどれも総コスト1で癖も少ないため採用しやすいかと思います。
逆にエンジェリック・オーダーと確固たる意思は断罪ギミックを採用する必要があり、このテリトリーは相性は良くないです。
因みに壱ノ型 霹靂一閃、美しき殺戮者、無邪気な殺意の3枚は一見すると効果を使えないように見えますが、デッキ内に条件を満たすユニットを採用していれば両方とも効果を使えるようになるため、何枚か採用してみるのも面白いかもしれません。
赤の効果適用対象のコマンド
- 強者の気迫(片方は自分のエナジーが8枚以上ある場合のみ有効)
- ストレンジ・エンカウンター(片方はデコイのみ対象にできる)
- 猛者出陣(片方は総コスト5以下のユニットのみ対象にでき、もう片方は総コスト5以下のバーサーク持ちのみ対象にできる)
- ラプチャード・フレイム(片方は総コスト4以下のユニットのみ対象にでき、もう片方は自分のライフがレッドゾーンの場合に有効で総コスト5以下のユニットのみ対象にできる)
- 正面突破(片方は総コスト4以下のユニットのみ対象にでき、もう片方はデコイのみ対象にできる)
- 参ノ型 気炎万象(片方は総コスト4以下のユニットのみ対象にでき、もう片方は自分のフィールド上に鬼殺隊属性のユニットが存在する場合のみ有効)
- 闘争本能(片方はバーサークのみ対象にできる)
- 密林の強襲(片方は総コスト4以下のユニットのみ対象にでき、もう片方はユニットのみ対象にできる)
- 宝石剣 ゼルレッチ(片方は総コスト4以下のユニットのみ対象にでき、もう片方は自分のライフがレッドゾーンの場合に有効で総コスト5以下のユニットのみ対象にできる)
赤は上記9種類(実質8種類)がテリトリー効果適応対象のカードとなります。白と同様テリトリー色の範囲外ですが白と異なり殆どのカードがバーサークやデコイなど何かしらの条件が必要になるカードが多いため、赤のコマンドを使う場合はそれなりに特化させる必要があるかと思います。
この中では強者の気迫と密林の強襲が癖が少なく使いやすいかと思います。
猛者出陣は一気にユニットを3枚出せるようになるので一見すると面白そうですが、バーサークをある程度採用する必要があったり、一気にエナジーが3枚無くなるので扱いづらく専用の構築を組む必要があります。
因みにラプチャード・フレイムと宝石剣 ゼルレッチは全く同じ効果です。名称同一ルールはなく、違いはFate[HF]限定フォーマットで使用可能かどうかのみです。
3.相性のいいカードについて
このテリトリーはレガシーや「2」で挙げたカードなど複数選択できる効果を持つカードのカードパワーを上げることができるため、基本的にはそれらを中心に採用することになります。基本的にはバスター枠はレガシーと不滅の守護者 アイオラで埋まり、それ以外のカードをどうするかで悩むことになります。
ショットアイコンを持つカードは凄惨な重罰などテリトリーの効果が適用されるだーどや呪われた切り札など確定除去を採用するといいかもしれません。
その他のカードはユニットはアイオラや観測者、連撃猟銃 ミルシェなどコマンドの対象になることでメリットになるユニットを少数採用して、残りをユニットを守るコマンドで固めることになりそうです。
また、テリトリー効果やアイオラとのシナジーを捨てることになりますが、猛者出陣と総コスト5以下のバーサークを採用して一気に盤面を展開して早期決着を目指すデッキも面白いかもしれません。
最後に
今回は以上です。このテリトリーは効果を選択するコマンドを強化するテリトリーです。主にバスターアイコンを持つコマンドを強化するためのテリトリーですが、元から存在する選択式のコマンドにも対応しているため、それらを採用してみても面白いと思いました。
最近、ビルディバイドとは別に「ビルディバイド-ブライト」というタイアップに特化したビルディバイドとは別のカードゲームが発表されました。一応ビルディバイドと混ぜて遊ぶことはできるようです。一応このブログでも取り上げる予定ではありますが、まだ1年しかたっていない状態での発表だったので少し不安にはなったりします。
*1:1は全角にしないと候補が出てきません。