イルガの趣味ブログ

主にビルディバイド関連や最近やっているゲームのことを不定期に更新します。

ビルディバイドの泥沼の死闘の考察

今回はビルディバイドの泥沼の死闘についての考察を書きます。

 

 

ビルディバイドがどんなカードゲームなのかは公式サイトを見てください。

tcg.build-divide.com

 

 

はじめに

ビルディバイドの第三弾のカードリストが公開されまして、そのカードの中で泥沼の死闘というカードが色々環境に影響しそうだったので別記事の注目カードの1枚として書こうと思いましたが、書くことが多すぎたので、単独の記事として書いていきます。

 

カードの性能

以下、カードの性能です。

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ノーマルのコマンドカードで、次の効果のうち一つを選んで使います。一つは自分の山札から3枚墓地に置き、もう一つは自分のテリトリーが解放されていないなら、自分のテリトリーを解放し、次のエンドフェイズ時にテリトリーを閉じます。

一つ目の効果はおまけで、本体は太字で書いたもう一つの効果です。最初4コストのエースユニットが出ただけでも驚きましたが、このコマンドは3コストでテリトリーを解放することができます。一時的とはいえ正直壊れていると思います。

基本テリトリーは覚醒効果を使えるようになるため、早めに解放した方が有利です。ですが主にテリトリーには以下のような種類があり、テリトリーの解放目的もテリトリーごとに異なると思っています。

  1. 存在すること自体に意味があるテリトリー
  2. 起動効果を使うことで最大限の効果を発揮するテリトリー
  3. アサルトテリトリー

「1」に関しては早めにテリトリーを解放することで最大限恩恵を受けることができますが、常に解放状態になっていることが前提になっていることが多いです。主にバドラトスやベルティガ、マルグレアなどのテリトリーが該当します*1

「2」は「1」と違い、こちらも早めにテリトリーを解放したいですが、どちらかというとテリトリーの起動効果の方が重要です。主にダグラークやブルームなどのテリトリーが該当します。

「3」は第三弾で出てきたアサルトテリトリーで、テリトリーがユニット化するして盤面に直接影響を与えやすくなる代わりに除去させるなど、テリトリーを維持し続けるのが難しいです。こちらはアイオラとネフェルクセスが該当します。

1~3のテリトリーの中で相性がいいのは2と3で、特に起動効果が重要な「2」のテリトリーと相性がいいと思います。

次からは各エースごとに泥沼の死闘と相性がいいかどうかも書きます。テリトリーが2つある場合は2つとも書きます。

 

 

エースごとの相性

以下、第三弾までに公開されている各エースごとに泥沼の死闘とテリトリーとの相性を書いていきます。

書く順番としては色ごとに出てきた順に書きます。

 

ブルーム

ブルームは黒のエースで、テリトリーは「命運の遊技場」と「試練の巨塔」の2種です。

命運の遊技場は起動効果しかありませんがその効果が強力で、解放時とメインフェイズの始めに効果を起動することができます。このカードを使うメリットしては、ブルームで解放しない限りは起動効果を泥沼の死闘を使ったタイミングで使用することができるようになり、使い勝手が大分上がります。ブルームを出したばかりだと、大型ユニットをすぐに出せないことが多いので、このカードでテリトリーを一時的に開放して、墓地にカードが増えたらブルームを出して解放することでブルームの効果を最大限使いつつ、テリトリーの除去効果を最大限使うことができるため、相性はいいと思います。

試練の巨頭も同様に起動効果しかありませんが、こちらは手札を増やす効果で、バスターカードの効果を早めに使う必要がないならこのカードで起動効果だけを使って、必要になったらブルームを出して解放、ブルームの効果をうまく使うことができるため、相性はいいと思います。

なお、最初の効果もブルームは墓地にカードを貯める必要があるので、腐りにくい点でも相性は抜群です。

 

マーギュリス

マーギュリスは黒のエースで、テリトリーは「瘴気の魔宮」だけです。

瘴気の魔宮は2つ効果があり、どちらも自動効果なので一見すると起動し続けた方がいいと思われがちですが、解放時にしか使えない自動効果と、自分ユニットがアタックしているときだけしか使えない自動効果なので実はこのカードと相性がすごくいいです。

最初の自動効果は解放時に総コスト4以下のユニットを蘇生する効果で、実は何もコストもデメリットもない蘇生効果はこのテリトリーだけだったりします。なので、

泥沼の死闘でテリトリー解放→好きな4コストのユニットを召喚→ターン終了時にテリトリーが閉じる→次のターンに泥沼の死闘をもう一度使う

を繰り返すことで何回も蘇生効果を使いまわすことができ、リーサルを決めたくなったら準備が整ったらマーギュリスを出して解放することで最大限テリトリーの恩恵を受けることができます。

もう一つの自動効果もアタック時にしか使えず実質自分のターン限定なので、覚醒効果を使わない限りは相手ターンにテリトリーが閉じていても問題ありません。寧ろ制圧作戦対策になるので、閉じていた方が都合がいいです。

デッキに関しては現在考え中のため、別の記事で記事にしたいと思います。

 

イシュタルテ

イシュタルテは黒のエースで、テリトリーは「猟奇と倒錯の居城」だけです。

猟奇と倒錯の居城はテリトリー効果を持っており、序盤にテリトリーの起動効果だけを使うなら相性は悪くないです。ただし、イシュタルテの覚醒効果だったり、他のカードのユニットの覚醒効果を最大限に活かすには、テリトリーは常に解放していた方が都合がいいことが多いため、その点では相性はあまりよくはないです。一応前半の効果とは相性は悪くないので、墓地肥やしとして採用したり、テリトリー効果を一時的なバフで採用するのはアリです。

 

アイオラ

アイオラは青のエースで、テリトリーは「重装拠点 バルバビロン」と「屠竜騎装 メギドラグ」の2種です。

重装拠点 バルバビロンは自動効果しかなく、しかもこの効果は相手ターンにも使えるため、常にテリトリーを解放し続けた方が都合がいいです。なので、このテリトリーとは相性は良くないです。一応泥沼の死闘の最初の効果はコピーすることはできますが、正直コピーするメリットが第三弾時点ではないので採用する理由も見つからないです。

屠竜騎装 メギドラグはアサルトテリトリーのため、バルバビロンとは違い相性はいいと思います。と言うのも、アサルトテリトリーと直接シナジーはありませんが、アイオラや観測者がいなくてもテリトリーを解放することができ、手札のコマンドカードが無駄になりにくいため、5枚目以降の観測者の代わりとして採用するのは全然ありだと思います。

また、変わったテクニックとしては、テリトリー未解放時に強制接続で泥沼の死闘を使うことで、相手ターンだったり自分のターンのどんなタイミングでもアサルトテリトリーを解放して奇襲をすることができるため、コストが高い観測者の代わりにこのカード4枚を入れるのも全然ありだと思います。

 

クラウディア

クラウディアは青のエースで、テリトリーは「陸上戦艦 グラドミラル」だけです。

陸上戦艦 グラドミラルは自分のターンにしか使えない起動効果がメインのテリトリーで、ユニットが存在し、エナジーを全消費していれば起動効果を使うことができるため、速攻でゲームを終わらせたい場合なら採用はありだと思います。ただし、クラウディアが覚醒効果で攻撃されずヒット数も1増やせるので、泥沼の死闘は序盤クラウディアや観測者がいない場合の繋ぎとして使って、それ以降はそのままテリトリーを解放して攻める使い方になると思います。

 

レベッカ

レベッカは青のエースで、テリトリーは「地下武装庫 アーセナルフォート」だけです。

地下武装庫 アーセナルフォートは自動効果を持っていて、この自動効果レベッカがいたりエナジーに余裕があった方が有効活用でき、しかも相手ターンにも使うことができるため、常に解放し続けた方がメリットが大きいです。一応一時的に開放することは制圧作戦対策にはなりますが、そんなことをするよりもテリトリーの効果を使いまわして攻めた方が強いと思います。

 

マルグレア

マルグレアは白のエースで、テリトリーは「審判の神殿」と「断罪の碑文」の2種です。

審判の神殿は自動効果と起動効果の両方があり、起動効果を使うだけなら採用はできるのでは…と思いますが、単色ならまだジャッジメントを多く採用できるためテリトリーを解放しなくても断罪カウンターは貯まります。しかし、泥沼の死闘を採用する場合は多色にする必要があり、多色にした場合は単色と比べてジャッジメントの採用割合が少なくなりがちで、ジャッジメントの採用が少ない分テリトリーの自動効果の恩恵のほうがでかいため、採用しない方がいいと思います。

断罪の碑文も同じ理由で泥沼の死闘は採用しないほうがいいと思います。しかもこちらの起動効果の方が相手に依存しない分使用頻度が高くなりがちなため、採用しづらいと思います。

 

ダグラーク

ダグラークは白のエースで、テリトリーは「天空の城塞」だけです。

天空の城塞との相性は最高で、ダグラークの強みはこのテリトリーの起動効果と言っても過言ではありません。1ターン目かた起動効果を使用してコスト5のバスターユニットを出すことで相手への圧力をかけやすいので、採用した方がいいです。マーギュリスと違って何もない盤面からいきなりユニットを出すことができるので積極的に採用するべきです。主なコンボとかはここで書くときりがないのと、他の人がもっと有用なコンボを考えてくれると思いますので、ここではあえて書きません。

 

ネフェルクセス

ネフェルクセスは白のエースで、テリトリーは「鏖殺の聖骸 ヴァーラスール」だけです。

鏖殺の聖骸 ヴァーラスールはアサルトテリトリーで、このアサルトテリトリーは攻撃されにくいメリットはありますが、除去耐性はないためメギドラグ以上に維持が難しいため、採用はありだと思います。ただし、ネフェルクセスの特性上、フィールドに居続けた方がメリットが大きく、ターン終了時にテリトリーが閉じるデメリットとこのアサルトテリトリーのターン終了時効果と相性が良くないです。なので速攻系のデッキであれば4枚採用も検討できると思いますが、コントロール系のデッキで使うならサブプラン程度に考えて枚数を抑えた方がいいかもしれません。

 

ライオネル

ライオネルは赤のエースで、テリトリーは「千尋の大渓谷」と「紅蓮の桜樹」の2種です。

千尋の大渓谷はどちらも自動効果ですが、どちらの効果も自分ターンにしか効果がないため、ライオネルや観測者が来なかった時の保険として採用するのはアリだと思います。ただし、ライオネルを出した後はエナジーに置くだけになるので、採用枚数は少なめにした方がいいかもしれません。

紅蓮の桜樹は自動効果は自分のターン限定ですが、エースにか効果がなく、エースは最低でも4コスト以上なのでこのカードを使うよりも観測者でテリトリーを解放して維持した方が安定します。ただし、もう一つの効果のはエースがいる前提ですが、エースさえいればコストを帳消しにできるため、ライオネルが来るまでの繋ぎとして採用するのはアリだと思います。

 

バドラトス

バドラトスは赤のエースで、テリトリーは「火竜のアギト」だけです。

火竜のアギトとの相性ですが、第三弾環境で存在する全テリトリーで最悪だと思います。そもそもですがテリトリー効果は自動効果でしかも総コストが7以上でないと効果が使えないため、序盤から覚醒効果を早めに使いたいとき以外だとテリトリー効果が完全に腐ります。しかも、テリトリー自体常に展開していないとコストの関係で効果を有効活用しずらいため、泥沼の死闘が邪魔になることが多いです。

しかもバドラトスがエースのデッキは基本ランプ戦術になり、バスターユニットもコストが重いカードの比率が高いため、よほど序盤にテリトリーを解放したい理由がない限りは採用しない方が安定します。

 

ベルティガ

ベルティガは赤のエースで、テリトリーは「溶岩流雪の砦」だけです。

溶岩流雪の砦は自動効果で相手ターンでも適用でき、起動効果も色拘束が強くフィールド上にユニットがいないと効果がないため、泥沼の死闘を使うなら観測者を入れて8枚体制にしてテリトリーを解放した方が強いと思います。さらにほかのテリトリーでは制圧作戦対策で一時的に開放して閉じる戦術もありでしたが、このテリトリーはユニットが破壊されることでエナジーも増えていくため、ランデスがそこまで怖くないので採用する理由も薄いです。早くエナジーを確保したい場合とかで4ターン目に使用してユニットを特攻、次のターンでベルティガを出して展開を早めたいなら採用するのもありだと思います。

 

 

長くなりましたが各エースのテリトリーごとの相性を書いてみました。

エースごとに見てみると、特に相性がいいのはダグラークとマーギュリスで、逆にバドラトスやベルティガ相性が悪いと思いました。ほかのエースも採用の余地があったりとで、実際に効果を見て比べてみるとわかることも多かったです。

 

 

最後に

以上です。恐らく現時点のこのブログの記事の中で一番の分量になったと思います。泥沼の死闘自体は非常に考察しがいのあるカードなので、この記事を参考にほかの使い方も発見できればいいと思います。

キュートなイラストなのに凶悪な性能をしてて見た目と中身は一致しないいいれだと思いました。

*1:マルグレアは起動効果もありどちらも強力ですが、どちらも断罪カウンターが必要でシナジーのあるカードもカウンターの消費も多いので、カウンターを貯めやすくなる自動効果の方が重要度が高いと思ってます。